ワイヤー放電加工は、導電体であればどれだけ硬い素材でも加工できます。
マシニングセンタのように多様な工具を使用せず、ワイヤーのみを使用するため、比較的安上がりです。またワイヤー幅が狭く、微細な加工を行えるワイヤー放電加工は、加工材料を無駄なく加工できるのもポイント。
ただし、ワークを少しずつ融解させながら加工するワイヤー放電加工は、加工速度が遅いのがデメリットです。そのため大量生産には向いていません。
加工機の機種によってはスピーディに生産できるものもあるため、依頼前に使用設備について問い合わせてみると良いでしょう。
またワイヤー放電加工は、ワークを縦方向に切断する加工方法でのため、底付きの加工や水平方向への加工にも不向きです。
もしも、ワイヤー放電加工機では不可能な加工を依頼する場合は、別の加工方法を検討するのもあり。
スムーズかつ適切な提案を受けられるように、放電加工の知識のある会社を選びましょう。QCDがしっかりしていると、顧客目線の提案をしてくれます。
高硬度の難削材であるSKD11をワイヤー放電加工にて加工しました。
橋川製作所は確かな加工ノウハウや素材特性に関する知識を持つ会社です。
金型の材料として使われるSKD11を低価格かつ短納期、高品質に仕上げるには、治具研削加工よりもワイヤー放電加工の方が良いと提案。非接触加工であるワイヤー放電加工はワークへの負荷も軽減しています。
工作機械用のロボットの爪を製作。ワイヤー放電加工をはじめ、旋盤加工、フライス加工、円筒研磨加工、形彫り放電加工といった多工程作業を用いた加工です。
村上精機には、これらの工程を一貫して行える設備体制が整っています。そのため、外注が必要になる加工作業がありません。社内でスムーズに作業を進められるので、複雑な工程が必要な加工でも、効率的に高精度加工が可能です。
ツインワイヤー仕様のワイヤー放電加工機を採用し、精密作業によるクリスマスツリー形状の嵌合を実現。φ0.05mmのワイヤーを常に送り続けているので、微細な加工に対応できるのです。
ブローチ研削工業所では、大型モデルの放電加工機も設置しているので、微細スケールのワークだけでなく、大型ワークにも迅速に対応できます。
ワイヤー放電加工を専門に取り扱うワイヤーカット湘南がハニカムコア形状の加工を行いました。
φ440、高さ100mm以上のステンレス製の素材で製作。ワイヤー放電加工に精通しているからこそ、精密な作業で加工できるのでしょう。
ワイヤー放電加工は、緻密な作業を得意とする加工方法です。プログラムした加工条件に沿ってワイヤーのみで加工するため、プログラム次第で複雑な形状にも対応できます。
例えば、極細のワイヤーを用いることで精度の高い微細ギアを加工可能です。また、高硬度の素材を高精度に加工できるワイヤー放電加工は、硬度の高い金属を素材に加工する超精密プレス型にも適しています。
他にも、微細コネクタやファインブランキング型、金型部品、超硬工具の刃先、航空宇宙部品など、幅広い加工ニーズに対応可能です。
※選定条件
2021年10月4日時点で「放電加工会社」とGoogleで検索し上位表示された放電加工会社57社を調査。下記条件全てに当てはまる会社をピックアップしました。
・品質=技術力として「加工精度3μm以下」
・価格=「安価・低価格の明記」
・納期=「短納期対応の可否」