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マシニングセンターと放電加工の違い

マシニングセンターとは

マニシングセンターとは、加工物に対する工具の経路や、加工の際の作業工程を数値によってコントロールする「NC工作機械」と、加工に必要な工具の自動交換を行う「ATC」の両方を備えた機械です。

ATCが搭載されていることで、工具交換の手間がなくなり、自動化・省力化を図れます。このことから、効率的な生産体制を整えられる機械のひとつです。

高い精度が要求される精密小部品の加工に向いている「横型マシニングセンター」、多品種少量生産で金型などの部品を加工するのに向いている「立型マシニングセンター」が代表的。

他にも、大型部品を加工するのに適している「門型マシニングセンター」や、高難易度の複雑な加工を行える「5軸制御マシニングセンター」などがあります。

マシニングセンターのメリット

操作ミスや経験不足などによる精度・品質の低下が起こりません。熟練のスタッフとの技術力の差がつきにくいため、安定した品質を目指せるのがメリットです。

また品質だけでなく、コスト面でも大きなメリットがあります。作業員の加工技術習得のために時間やコストを掛けなくて良いのです。さらにマニシングセンターはフライス・穴開け・中ぐりなど、複数の作業を1台で行えるため、必要な作業員の人数も軽減できます。

つまり人件費削減が可能です。

マシニングセンターのデメリット

マシニングセンターによる加工は、加工物を直接加工する方法なので、工具が摩耗してしまいます。加工物の素材の硬度や厚みによっては、摩耗が著しくなることも考えられるため、工具の交換などによるコスト負担が大きくなるでしょう。

また加工プログラムさえ作ってしまえば、加工の自動化を図れるのですが、そのプログラムが複雑です。そのため、プログラムの作成に時間がかかるのが大きなデメリットに。量産では活躍しますが、試作や小ロットでの加工には不向きです。

放電加工とマシニングセンターの違い

様々な工具や大型設備を使用する製造業の現場では、死亡災害のリスクが非常に高いです。

放電加工では高電圧を用いて加工を行うので、感電リスクを警戒しなくてはいけません。一方、マシニングセンターでは高電圧を使用することがなく、加えて工具交換を自動的に行う「ATC」が装備されています。そのため、作業員が危険な工具に近づく機会を低減できるでしょう。

また接触加工であるマシニングセンターは、精度・品質が素材の厚みや形状に左右されますが、放電加工は非接触加工なので、導電性さえあればどんなに硬い素材でも高精度で仕上げられます。

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