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バリ取り

バリ取りに関する放電加工を行う際のポイントと注意点

放電加工とは加工液のなかにワークを沈めて、溶融と飛散を交互に起こすことで不要な部分を少しずつ除去していく加工方法です。

ドリルなどの工具を使用して穴加工した場合には、必ずといっていいほどバリが生じます。しかし、放電加工は非接触加工のため、加工物への負荷が少ないのです。その結果、残留応力の発生を抑えられ、変形やバリの心配を解消できます。また放電加工する際には電極が必要となり、その電極に細いものを用いればそれだけ微細な穴加工が可能です。

使用される電極の形状は単純であり、加えて加工力が小さいため、細い電極を用いることができます。ただし、放電部分の体積が極端に小さいと、電極の消耗が一点に集中するという難点が。これでは、少なからずコストパフォーマンスが悪くなってしまうでしょう。

技術や知識が浅い加工会社では、加工後の穴のエッジや内面にバリが発生してしまう可能性もあります。しかしバリ取りに関する特殊技術を持つ会社も存在し、エッジ部分はもちろん、穴の内面まで綺麗に仕上げることも可能です。

QCDに積極的に取り組んでいる放電会社を選ぶことで、品質・精度はもちろん、コストや納期に対しても適切な提案が期待できます。自社の加工ニーズに合った加工をしてくれるかどうかをしっかりと見極めましょう。

Q・C・Dを押さえた
放電加工会社3選を見る

バリ取り事例

大和テクノシステムズの微細加工事例
画像引用元:大和テクノシステムズ公式HP(https://www.daiwatechno.co.jp/technology/discharge)

バリ取り技術の加工内容

特殊なバリ取り技術を用いた加工事例です。大和テクノシステムズは、独自のバリ取り技術を駆使して、エッジ部分はもちろん、穴の内面まで鏡面仕上げを目指せます。

バリ取りに関する放電加工を行う用途

精密部品のなかでは、非常に繊細なバリ取り作業が必要なケースも多々あります。ドリルのような切削工具を使用して加工すると、ワークとの接触時にどうしても応力が働いてしまいバリが生じます。そのため、加工後にバリ取り作業が必要です。

しかし、非接触加工である放電加工を活用すれば、応力が発生しないのでバリ取り作業の工程を短縮できます。これにより、コストの軽減に繋がるでしょう。

しっかりした技術・知識がなければ、バリをすべて除去する前に加工が終わってしまったり、バリだけでなく、エッジ部分をすべて除去してしまったりと、低品質な製品に仕上がる可能性があります。

そこで、先端部分が円坂形状の電極を用いることで、エッジのほとんどを除去せずにバリ取りを行ったり、ザグリ加工をしたりすることが可能に。適切な技術と設備を用いてバリ取りを行っている会社に依頼しましょう。

QCDを満たす
放電加工会社3選
QCDを満たす放電加工会社として、下記の3点を満たす放電加工会社3社をピックアップしています。Q(品質):加工精度3μm以下/ C(価格):安価・低価格の明記 / D(納期):短納期に対応
高難度加工で選ぶなら
橋川製作所
  • 加工精度0.25μmを実現
  • キリ折れ除去・自由曲面加工にも対応
  • 難加工材セラミックスの放電加工ができる
複数工法の加工が必要なら
日研稲吉
                   
  • 放電加工はもちろん、平面・切り上げ、成形研削、コンダリング加工に対応する 加工範囲の広さ
  • 製造物のプロファイル加工に対応
  • 最小R0.032程度のワイヤー加工品質
工数削減を優先するなら
ミナミテック
  • 部品調達~加工・検査まで 社内一貫体制
  • プレス金型の製作にも対応していて大量生産までの過程を一本化できる
  • ISO9001 取得の安心感
           

※選定条件
2021年10月4日時点で「放電加工会社」とGoogleで検索し上位表示された放電加工会社57社を調査。下記条件全てに当てはまる会社をピックアップしました。
・品質=技術力として「加工精度3μm以下」
・価格=「安価・低価格の明記」
・納期=「短納期対応の可否」